振り向きません!

まだ私が山中の中学でほのぼのと暮らしていた時代の話です。

2年生のある日、木漏れ日の中を1人下校する背中に
男子生徒達の冷やかす声がかかってきました。

「オネーサーン」
「一緒に帰ろうよ~」
「恥ずかしがらないでさぁー」

やだな。ばか男子。
私は気にしないことにしてズンズン歩きました。
それでも男子達はからかいをやめません。

「オネーサーン」
「無視しないで~」
盛り上がる男子の笑い声。
あったま来るなぁ。

フゥッと息を吐き、思い切って振り返りました。
「もう、いいかげんにしてよ!!!」

その先に見えたのは
8人くらいの同学年男子。と、
その前を歩く、可愛い女子2名。

一瞬の沈黙の後

「おまえじゃねぇよ、うえきあやこ!!!!」
😂😂😂😂😂😂😂😂

その後、どうやって帰宅したのでしょう。
全く記憶にありませんが相当死ねたはずです。
この日を境にして、名指しで呼ばれない限り
決して振り返らなくなったのでした